SYVP で学んだこと

「共感力の大切さ」

西崎和菜(5期生)

私がSYVPで学んだことは、共感の大切さです。共感力、というのは普段大学生活で課題発見や論理的思考が重視される環境において、それほど重視されていないかもしれません。 

しかしながら、1年間を通してその必要性というのを改めて感じされる場面がたくさんありました。まずSYVPモチベーションリーダーとして活動するにあたり、仲間に指示を出したり相談を聞いたりする際に、ただリーダーや先生の意図だけを押し付けても意味がなく、メンバーも動きたいとは思ってくれないと考えます。これは共感力と聞いて多くの人が1番ピンとくるところだと思います。しかし、それに加えてワークショップやMUSUBUなど、イベントを開催するにあたり、共感力が必要とされるときが沢山ありました。協力先の担当者の方との話がうまくいかなかったという話をメンバーから聞いた時も、本当に相手の立場に立ってメリットを提供しないといけないことを実感し共に新たな価値を考えました。そのような機会を通して改めて自分たちの価値を提示するだけでなく相手の課題を考え、それを解決するための価値を提供するという共感力の大切さを感じました。どれだけ目的を持つチームでも、どれだけ能力があるチームで素晴らしいものを生み出すことができても、そこに共感力がなければ人に本当に価値のあるものを提供できないと強く感じる1年でした。SYVPで改めて向き合った共感力を大切に、これからも邁進できればと思います。1年間共に頑張ってくれた大切な仲間と先生に感謝の思いでいっぱいです。 

「失敗を恐れず挑戦する」

中川莉歌(5期生)

私はSYVPの活動を通して、失敗を恐れず挑戦することの重要性を学びました。 

これまで私は何事にも自信がなく失敗することを恐れ、新しく何かに挑戦することに積極的ではありませんでした。S Y V Pに所属し、個人企画として中学生プロジェクトを担当した当初も、経験のないことを行うことへの不安でなかなか動き出せませんでした。しかし不安よりも中学生プロジェクトを絶対に実行する、中学生に移植医療について学んでもらいたいという気持ちが大きくなってきて、プロジェクトの達成に向けて中学校への交渉など主体的にアクションを起こすようになりました。すると一つのことに気づきました。最終的な結果がどうであれ挑戦すること自体に意味があり、そこから得た学び、気づきがとても重要であることです。ほんの少しの勇気を持ち一歩踏み出す事でかけがえのない学びを得ることができ、時には自分の自信にも繋げることができました。また挑戦が失敗しても改善点を見つけ次の成功につなげることが出来たので挑戦が無駄だったことはありませんでした。 

また私が挑戦し続けることができたのはS Y V Pメンバーのおかげでもあります。私が不安で勇気が出ないとき、メンバーは話を聞き、助言をし、私の背中を押してくれました。 

社会で挑戦する機会を与えてくれたS Y V Pと支えてくれたS Y V Pメンバーには感謝の気持ちでいっぱいです。 

今後もS Y V Pでの学びを忘れず、様々なことに積極的に挑戦していきたいと思います。 

「感謝」

児島巴奈絵(5期生)

私が、これまでのSYVPでの活動を通して学んだことのうち、最も大きなことは、「感謝」です。 

私たちが、SYVPで行っている活動は、アクションリサーチです。社会貢献と、学術研究の両面において、成果を残すことが求められます。そのため、アイデアベースではなく、学術的理論に基づいた企画を立案し、実現させる必要があります。社会貢献と、学術研究の両面において成果を残すということはとても難しく、何度も大きな壁にぶつかりました。 

私は、本年度、SYVPの活動の中で、サイエンスアゴラ2019のプロジェクトを担当させていただきましたが、サイエンスアゴラへの出展を行う上でも、社会貢献と学術性の両立は、大きな課題となりました。また、ひとつの明確な答えが与えられていない課題に向き合うことはとても難しく、良い企画を作ろうと必死に考えれば考えるほどゴールが見えなくなり、とても苦しくなったこともありました。そのような時、考えれば考えるほど迷走していた私の研究に、何度でも真摯に向き合ってご指導を下さり、常に励まし続けてくださった先生、お忙しい中、一緒に出展企画を作ったり、親身になってアドバイスをくださったりした先輩方、自分の担当プロジェクトでやることがたくさんあるにも関わらず、多くの時間や労力をかけて、研究について一緒に考えてくれた同期など、たくさんの方々に自分は助けていただいているのだ、ということに気づきました。こんなにたくさんの方々に助けていただいているということに、感謝の気持ちでいっぱいになり、サイエンスアゴラへの出展を絶対に成功させたいという想いを、改めて実感しました。そしてもう一度、原点に立ち返り、出展を通して何を最も伝えたいのかを明らかにすることで、次第に、進むべき方向性が見えてくるようになりました。 

多くの方々に助けていただいたおかげで、サイエンスアゴラ2019への出展を無事に終えることができ、心から、感謝しています。これから、SYVPで研究を続けていく中で、感謝の気持ちを伝え、恩返しをしていきたいと考えています。 

「『受け継ぐこと』の大切さ」

山本真央(5期生)

僕が1年間のSYVPの活動で最も学んだことは受け継ぐことの大切さです。SYVPでは毎週の発表スライドやまとめたことをOneDriveにupして共有しています。SYVPが始まった当初、僕は研究の途中経過をOneDriveにupする意味が本当にあるのか疑問に思っていました。共有するのならば最後に研究成果としてまとまったものだけで良いのではないか、そう思って「upしてください」と言われるからupするということも多かったです。しかし自分たちの研究を進める中でだんだんとその意味を実感するようになりました。そのきっかけは初めて趣意書を作成した時でした。今まで趣意書というものを作ったことがなかったのでどのような構成で文章を作成すれば理解して頂きやすいか、失礼でないかなど悩むことがたくさんありました。そんな時、4期生の先輩がOneDriveにupして下さった趣意書のファイルが非常に参考になりました。お陰で理解して頂きやすい趣意書を作ることができました。その後、趣意書の作成以外にも研究で息詰まった時に先輩方の残して下さったファイルを参考にすることが増えていきました。 

あらためて振り返ってみると、今まで先輩方が積み重ねてきてくださったものにとても支えられた1年間でした。最初はたしかに意味を見出せないこともありました。しかしOneDriveにupするということは「受け継いでいく」というSYVPの大きな強みなのだと実感しました。先輩方のファイルを見ていると実際にその時間を一緒に過ごしたわけではないのですが、ご自身の研究に苦しみながらも向き合ってこられた過程が見えるような気がすることがあります。このような縦の繋がりの実感は受け継ぐことでしか得られないものだと思います。今後、誰にどのように続いていくかは分かりませんが、僕自身も先輩方がして下さったようにSYVPで自分たちのしてきたことを受け継ぎ、誰かを支えていければと思います。 

ここまで縦の繋がりについて述べてきましたが横の繋がりについても述べさせてください。この1年間、瓜生原先生、5期生のみんなには本当にお世話になりました。もちろん先輩方との縦の繋がりにも支えてもらいましたが、1年間走りぬくことができたのは間違いなく、近くにあった横の繋がりのお陰です。特に一緒に研究をしてきたゆうまには感謝することばかりです。ありがとう。 

最後になりますが、SYVPで得た縦と横の繋がりは本当にかけがえのないものだと思います。これから社会に出て行ってもこの繋がりは持ち続けていたいです。そして場所や環境が変わってもその場での繋がりを大切にし、SYVPで学んだように、受け継ぎ、支えていける人になりたいと思います。 

「相手を受け入れることの大切さ、 自分を表現できることのありがたさ」

豊田洋亮(5期生)

私が感じるSYVPという組織の最も素晴らしい特徴の1つに「相手の価値観を否定せず、多様性を尊重すること」が挙げられます。このような目標を掲げる組織は、探せばきっといくらでも出てくるでしょうが、本当に実現できている組織はほとんどないでしょう。それほどまでに難しいことだと活動を終えた今でも感じています。私自身、SYVPとして活動を始めるまでは、自分とは異なる価値観を柔軟に受け入れたり、反対意見を聞き入れることが中々できませんでした。しかし、様々なイベントやワークショップを企画する中で、どれだけ議論が白熱しようとも、SYVPのメンバーは他の人の意見を否定することは決してありませんでした。納得できないことがあっても、全員が納得できるまで議論し続けます。そんなみんなと一緒に活動していく中で、“受け入れられる”人間になることができたと、今なら胸をはって言うことができます。 

そして、自分の価値観を否定されることがないということは、自分を自由に表現できる場であるということです。これこそが、私たちの目指す「臓器提供の意思表示率が当たり前の社会」への第一歩なのではないかと感じています。これからも、多様な価値観を尊重しながら、より良い社会のために行動していきます。 

「想いと思い」

芳賀麗(5期生)

「思い」と「想い」は少し意味が異なります。「思い」は頭と心の両方で考えること、「想い」は心によって具体的な何かを思い浮かべること。私はSYVPの活動の中で、先生やSYVPのメンバー、またこれまで関わってきた沢山の方々の「想い」が「思い」に変わる瞬間を沢山見てきました。誰かのために何かしたいという「想い」が、沢山の思考や意思による「思い」へと変わり、その「思い」が誰かの心を動かす原動力となります。私はこの1年間、自分自身の「想い」をどうカタチにしていくか思考し、その「思い」を実現するためにいろんな場面で沢山の人に協力してもらいました。しかし「想う」ことは簡単だけど、「思い」を伝え共感を得ること、またそれを実現することの難しさを実感する出来事がいくつもあり、自分が思っているよりも案外相手に自分の「想い」や「思い」が伝わらないことに落ち込んだ時もありました。ですがこの出来事をきっかけに、自分の「想い」から始まったこの「思い」をどう伝えれば人の心を動かすことができるのかを常に意識して考えるようになり、伝え方一つで人の心を動かすことができるという発見は私にとって非常に大きな学びとなりました。こうした日々を過ごし、私の「想い」がついにカタチとなったMUSUBU2019では、沢山の人に「想いをカタチにする」楽しさを感じてもらうことができました。私に園児プロジェクトを任せてくださった瓜生原先生、私の「想い」に共感してくださり快くWSを受け入れてくださった幼稚園の先生方や保護者の方々、WSを楽しんでくれた園児たち、MUSUBU当日ギリギリまで研究が決まらず相談に乗ってくれたSYVPの仲間や先輩方、MUSUBU当日「楽しかった!またやりたい!」「今日はありがとう。きてよかった。」と温かい言葉をかけてくれた園児たちやその保護者の方々など、この園児プロジェクトを通して沢山の方々が私の「想い」を受け入れてくださったこと、またその「想い」に力を貸してくださったことに心から感謝いたします。これからも誰かを「想い」考えたその「思い」をカタチにし、誰かの役に立つことが私の今後の目標です。

「チームで動くということ」

大道友里恵(5期生)

SYVPの活動では、一人で計画から実行までできたものはなく、必ずチームで取り組みました。自分がリーダーとして企画を進めたり、リーダーの指示に従って計画を実行したり、リーダーのサポートをしたりと様々な立場で活動しました。チームで一つの目標に向かって活動する中で、今属しているチームでは、自分がどのような役割を果たせばチームに最も貢献できるのか、を考えるようになりました。 

チームによって状況が異なるため、いつも同じ役割を担当するわけではありません。 

次のようなチームで活動したこともありました。リーダーが既に決まっており、他に資料作りが得意なメンバーがいたチームです。このような状況では、研究活動全体を俯瞰する役割も必要ではないかと考え、研究の流れに矛盾はないか、確認し整理したり、随時行われる話し合いの方向性を定めたりしました。 

また、次のようなチームで活動したこともありました。テーマは与えられていても具体的にやるべきことが決まらず動き出せていないチームです。このような状況では、何を目標に活動を進めていくのかを率先して提示し、他のメンバーにやるべきことを具体的に振っていきました。 

このように、他のメンバーとのバランス踏まえた上で、チーム内での自分の役割を考えました。 

今の自分はチームに何をすることで貢献できるのか、得意なことはどのように活かすべきなのかを考え、そのチームで自分を最大限に活かすことのできるポジションを見つけるようにしました。というのも、それぞれのメンバーが、置かれた状況でバランスよく能力を発揮してこそ、納得できるゴールにたどり着けると考えているからです。 

まだ、どのような時でも能力を最大限に引き出しチームに貢献することができるわけではありません。しかし、置かれた状況でどのようにチームに貢献できるのかを意識し続けられるということだけでも、きっと将来社会に出たときにも生きてくると信じています。

「無駄はないこと」

石田菜夢(5期生)

これまでの私は、すぐに物事を無駄か、無駄でないのかで判断していました。 

たしかに限られた時間の中で効率よく物事を進めるためには、優先順位の低いものを排除する判断力は必要だと思います。 

しかし、SYVPでの活動を通じて自分の捉え方や行動次第で、無駄だと感じるものも何かに役立てることができるのだと学びました。 

例えば、小学校、中学校、高校、大学と色んな知識をインプットしてきましたが、それが何かに活かされていると感じたことは一度もありませんでした。 

しかし、SYVPではイベントを企画するにあたりターゲットが求めていることや目標を達成するために必要な要素を考えたり、集客においても手当たり次第行動するのではなく、どのような方法で、どのような人に、何を届けるのかなど学んだ理論に基づいて具体化していきます。何となくのアイデアで物事を進めるのではなく、理論に基づいて進めることでより良いものを作り出せることを経験し、初めて学んできたことが活かされていると感じられました。そして、イベントを作るにあたり様々な意見を交わす中で、意識して学んだことだけでなく、これまでに何となくインプットされていた知識や経験が、全て自分の考えとして形成されていることに気づきました。 

それまで無駄な経験、無駄な学びと感じていたことも、自分の考えの材料となることを知り、考え方や行動次第で無駄なことはないのだと学びました。 

何事もすぐに無駄と判断せず、自分の力で無駄を変えられるように努力し続けたいです。 

「組織への”愛着(おもい)”」

橋川萌音(5期生)

私はSYVPを通して、組織への”愛着(おもい)”がモチベーションを支える大きな柱になることを学んだ。この1年間本当にあっという間に過ぎていった。振り返ると3回生の思い出のほとんどがSYVPでの出来事といっても過言ではない。ではなぜ、それほどまでに捧げることができたのか。それは組織への愛着だった。瓜生原ゼミには5つのバリューが掲げられていて、その中の一つに”ゼミを愛し誇りを持つ”がある。これは所属した当初は組織としてのバリューだったが今では私自身にとっても大切なものとなっている。組織には様々な個性を持った人が存在する。そこで実際に活動する中で各々の企画に向けて毎日のようにメンバーや先生と共に話し合いを行い、時には互いの意見をぶつけ合いまとまらず右往左往することもあった。その時初心に帰り、ビジョン・ベクトルを再認識した。このように同じビジョン・ベクトルを持ち、何度も何度も企画のブラッシュアップをメンバーと共に行う中で、いつしか自然と組織に愛着を持つようになった。そして組織への愛着が私のモチベーションを高め、組織へ貢献したいと思い主体的に行動していた。でも一人でできることには限界があり、どんな時もメンバーと力を合わせることで乗り越え、達成できた。違うバックグランドを持ったメンバー、一人一人の個性を尊重し「強み」として力を合わせることでチームとして強い力を発揮できることを実感した。 

また、組織への愛着は言動を通して組織外の人にも伝わることも実感した。MUSUBU での広報活動のチラシ配りでは”熱意”の大切さを学んだが、その奥には組織への愛着がある。組織に愛着があるからこそ、”熱意”を持って行動することができ全く知らない誰かを巻き込み協力してもらうことができた。 

組織への愛着がモチベーションを高め、組織と個人の結びつきを強くしていく。 

これからも、SYVPという組織は多くの人から愛着をもたれ組織として強くなって欲しい。 

「物事を計画的に進め、 自ら行動していく大切さ」

鈴木くるみ(5期生)

私はSYVPでの一年の活動を通して、物事を計画的に進め、自ら行動していく大切さを学びました。 

高校生向けプロジェクトに取り組んでいく中で、一つの企画を実行に移すためには、多くのプロセスが必要なのだということを実感しました。特に高校でのワークショップの実施の際にこのことを強く実感し、プロジェクト開始の4月に何をどのように進めていくのかというガントチャートを作成しました。そして、当初の予定では、6月中に高校で開催するワークショップのアポ取りを済ませている予定でした。しかしアポ取りという行動になかなか踏み切ることができず、予定からは大分遅れた7月末に、やっと1つの高校でワークショップの開催が確定しました。しかし、アポ取りが遅れたために、ワークショップの準備の時間を十分に確保することができませんでした。ワークショップ終了後に、もう少し計画的に準備ができていたら、もっとワークショップを円滑に進めることができていたのではないかと反省しました。そして、それ以降は自ら積極的にアポとりに向けて行動するようになり、次に開催する高校では、早めにアポをとり、ワークショップの準備の時間を十分にとれるようにしました。その結果、円滑にワークショップを進めることができ、心にゆとりも生まれて自分なりの言葉で、高校生に私の思いも伝えることができました。このことから、ものごとに取り組むときは、計画的に物事を進め、自ら行動する大切さを実感することができました。 

当たり前でありながら、とても大切なことをSYVPの活動を通して実感し、学ぶことができました。私にとってSYVPで過ごした1年は、かけがえのない宝物です。 

「行動を起こすと 新しい楽しみがうまれる」

野田恵子(5期生)

SYVPで活動するまで、私はマーケティングは向いていないと思っていました。成功するかもしれないし、成功しないかもしれない、不確かな部分が大きくセンスが必要なものだというイメージを持っていたからです。しかし、実際にSYVPでマーケティングの手法を用いて活動する中で、向いているかどうかはまだわからないけれど今やっていることが「楽しい」と思うようになっていました。 

SYVPでは、まず自分で明らかにしたいことや介入方法を決め、その次に組織内の話し合いやアドバイスで調査方法などを含めて活動方針を固めていきます。それぞれに担当の研究があり、まず、自分が動くことから始まります。わからないことがあると、すぐに周の人に助言を求めてしまう私ですが、SYVPの活動を通して、まず自分で考えてやってみるという力をつけることができました。 

マーケティンの楽しさに気づき、自分でやる力を鍛える、そのような充実した日々の中にも悩みの時間はありました。私は特に研究内容を決めるところにたくさん時間をかけて悩んできました。臓器移植の意思表示率が低い日本において、そもそも移植医療について話す人が少なく、関心を持ってもらう機会が少ないということに問題意識を持っていました。しかし、そこから解決方法につながる仮説が浮かばず、何日間も考え悩む日が続きました。悩みが晴れたのは約一カ月後のことです。先行研究を調べていたところ、会話の選択には「否定的な他者反応の予防」が関係していると書かれた論文を発見しました。そして、ようやく研究の方向性を決めることができました。「移植医療に対する相手の反応をイメージできたら(否定的な反応がないと確認できたら)移植医療についての話題を選択するのではないか」という仮説を立てられた時から、悩みは解消され、準備が大きく動きだし、もう一度活動を楽しいと思えるようになりました。振り返ると、わからない時でも論文を調べるなどをして、立ち止まらずに行動したことが悩みの解消につながったのだと思います。 

このように、SYVPには行動の機会と刺激がたくさんあり、私はそこから「行動を起こすと新しい楽しみがうまれる」ということを学びました。これからも、SYVPで鍛えた「やってみる力」を意識して、楽しいと思えることを増やしていきたいです。

「成功が成長ではない。 自分がどれだけ 真剣だったかが成長に比例する」

金村彩音(5期生)

私がSYVPで学んだことは、成功することだけが人の信頼を得るのではないということです。私は、隠れたプライドがあるタイプだと人に言われます。それは自分の中で長所でもあり短所でもあるところだと思っています。プライドがあるからこそ中途半端は嫌いで、とことん突き詰めてやり込むことができます。しかしプライドが高いからこそ失敗を恐れて行動しないということが私の成長できないところでした。そしてSYVPに入り、たくさんの責任ある行動を任されてから、この短所が目に見えて現れました。そんな自分に気付いてまた逃げようとしている自分もいました。

そんな中、3年生になり、自分がリーダーとなるプロジェクトを持つことになりました。これは今まで私が経験したことのないような責任が伴い、組織として重要なポジションを担わなければなりませんでした。だからこそ私は失敗しないように、慎重に取り組みました。しかし実際に社会に出て沢山の人と関わりながら進めていくことは、自分だけの都合では上手くいかず、計画通りに行かないことだらけでした。私は失敗を避けてばかりいたため、焦りと不安に押し潰されそうになりました。そんな時、仲間の存在がありました。同期や先生、先輩方は、私が一生懸命取り組んでいた姿をしっかり見ていてくださり、上手くいかないときは手を差し伸べてくれ、ここまでやってこれたことを褒めてくれさえもしました。そこで私は、みんなが認めてくれて、信頼してくれているんだと気付きました。自己肯定感をすごく感じられたのです。例え結果が成功とは言えなくても、それまで一生懸命目標のために努力してきた上での失敗は自分にとってゼロではないと知ることができたのです。そこから私は、自分の決めたことに自信を持って進めていくことができました。これはそれからの私の生き方にとてもプラスになる気付きです。このSYVPで学んだことには、もっともっと大々的な学びを書くべきだったのかもしれませんが、私はこれからの人生で一番大切な価値観を持たせてもらえた、学ばせてもらえたと思っています。SYVPで出会えたすべての人に感謝しています。

「伝え、行動することの大切さ」

木村美月(5期生)

私はSYVPのこの1年間を通し、「伝えることの大切さ」、「考えるだけでなく行動に移す」ということを学びました。 

私は、3回生となり、本格的にSYVPの活動を始めてから、組織というものの多様性を感じました。SYVPには、自分の考えをすぐに伝えられる人、まとめてくれる人、能力や価値観の違いも様々な人たちがいます。それぞれが自分たちの力を発揮して活動を行っていいます。自分にないものをたくさん持っていて、「ここを見習いたい」「私もやってみよう」など、もともと積極性がなかった自分が刺激を受け、少しずつゼミの話し合いや活動の中で少しずつ発言できるようになり、変わることができました。 

私は、ゼミに所属する前は、あまり自分から何か考えていたとしても、発言して行動に移すということはあまりありませんでした。活動していくなかで、自分自身の思いを伝えることで誰かの考えや行動を変えることができるのだと実感し、伝えることの大切さを学びました。実際に、MSUBUで来場者の方からご質問いただき対応した際に私の言葉で意思表示についての考えが変わったとおっしゃっていただいたり、関心のなかった友人が免許証に意思表示をしていたり、伝えることで思いは届くのだと実感しました。 

一方、私自身が組織に本当に貢献できているのか悩む日々が多くなり、正直このまま続けていいのだろうかと思うこともありました。自分自身の研究である、「無関心層へどのように波及させるのか」について方向性に悩んでいました。自分ひとりではどのように進めていけばいいのか、考えが漠然としすぎて正解がわからず不安でした。しかし、みんなからたくさんのアドバイスや意見をもらい、手助けしてもらって、キャラクターを用いるという方法を考えることができました。私はこのゼミで相談する、誰かに頼ることの大切さを学びました。簡単なことかもしれませんが、案外忘れがちで他者の意見を聞くことで、自分の考えがより良いものになっていくのではないかと改めて思いました。 

主体性を持ち、自らの課題に向き合い、深く考え、積極的に自分の思いを伝える力を持つ大切さをこの1年間の活動を通して学びました。SYVPで学んだこと、感じたことを自分自身のためだけでなく、周囲や社会に貢献できる人になれるよう努力していきたいと思います。 

「能力と人間性」

水野泰雅(5期生)

SYVP二回生ではSUIT,FUTURE(研究発表)、三回生では主にサイエンスアゴラを担当し、ほかのメンバーとは少し違った経験や見方ながら、多くの学びや気づきを得ることができました。 

私がSYVPの活動を通して学んだことは「論理的思考の必要性と親切心」です。 

一つ目の「論理的思考の必要性」ですが、前述のとおり私はサイエンスアゴラを担当しており、サイエンスアゴラではAIと人間の対比から意思決定の大切さを認識させるというかなり煩雑な研究を行いました。その研究の中で、事前に提出した書類との前提認識が変化したことによってSYVPとして妥当な研究とサイエンスアゴラの趣旨に沿った研究が分かれ両立させる必要が出てきました。今までなかったことだったため、それぞれに沿った研究を右往左往したり、片方に沿うともう一方に矛盾が出たりとなかなか研究の筋道を完成させることができませんでしたが、その中で、メンバー全員で話し合ったり、個々に意見を貰ったり、何度も何度も最高を繰り返したことがありました。何度も何度も振出しに戻りながら考え続けたおかげで、無事研究が成り立つことができました。SYVPでは主に臓器提供の意思表示促進に関する研究を行っており、研究をするという過程では問題提起や仮説やアンケートなど何においても論拠が必要になります。それらに必要な論理の再考を繰り返し続けることで一つの研究が完成します。このように、今までの日常生活では出来ないような真剣な時間を体験したからこそ、何かを考えるときに、より突き詰めて論理的思考することが重要だと感じることができました。また、自分があれこれ真剣に考えるのも好きだったことが理解できました。 

もう一つは「親切の大切さ」です。MUSUBU2019の本番が近いとき、それぞれの企画や仕事が手一杯で、研究が上手くいかない悩みや長時間の作業の疲れで心が摩耗している人が沢山いました。そういった時に、一番疲れていなかった自分が雑務を引き受けたり、連絡をこまめにとり、話を聞いたりすることで、こういった小さい親切心がお互いの気持ちが落ち着かせ、MUSUBUの準備をやり切れたことに手助けできたと感じました。親切が大切なことは誰もが理解していることだと思います。しかし、それによって実際に相手にいい行動を促すことができた経験というのは少ないと思います。考える力や人として大事なことまで、当たり前だけどなかなか体験できないことをSYVPでは体感できたと思いました。これからの私の人生に影響する大事な時間でした。

「自分の枠にとらわれないことから始まる!」

植野佳穂(5期生)

これはある意味大学生までと社会人以降のライフスタイルに違いがあるからこその気づきなんだと思います。今までは与えられてきたものの中で自分がどうしていくかを考えることがほとんどでした。例えば、決まった授業を受け、役割を与えられ、何を行うのかが大体決まっている、というような世界でした。 

しかし、主体性が重んじられているSYVPの世界では、今までのやり方では上手くいかないのです。 

SYVPの中では、顧客維持という年間を通しての私の役割は決まっていても、するべきことは決まっていません。その役職がある目的を理解し、そのコアな部分を頼りに、自分がどういう知識や情報を使い、何が最適と考えるかによって方向性は決めていきます。これはMUSUBUイベントにおいても、中之島まつりや免許センターの活動等の全ての活動においても共通していたことです。 

こういった方向性も何も決まっていない時に大事になってくるのが、「自分が行う範囲を、自分の枠を決めないこと」だと1年を通して強く感じました。枠を決めてしまうのはもったいなくありませんか。なぜなら枠を決める事=可能性を狭めてしまうことだからです。確かに枠を決めた方が簡単だし楽だと思います。本当に分からない中で最善策を探すのは難しく、時間もかかります。しかし、固く頑張る決意をし、やりきった先にあるものが「最善」なのではないかと私は思います。未知の素晴らしい可能性は枠を決めないことから始まる、ということをSYVPの経験を通して痛感しました。 

「論理や道理以外に大切なこと」

多賀勇輝(5期生)

私は小さい頃から、なぜや理由を考える癖があり、物事は基本的に左脳的(論理的)に考えてしまいます。だからこそ、私が大学で最も学びたいと考えていたマーケティングについても、様々な理論や論理を重視して学んでいました。 

もちろん、SYVPの活動においても論理的に考えることの重要さを実感しました。SYVPは、ある意味誤解を生んでしまいやすい臓器提供の意思表示問題について取り組んでいる組織です。よって、関係者の方々にSYVPの活動目的を伝えたり共感を得るときには、相手にわかりやすく伝えるだけでなく、相手の共感を促すような説明をしないといけません。このような際にも、 論理的に考えることは重要になってくると考えます。 

しかし、私がSYVPで学んだ最も重要なことは、論理的に考えることの重要さではありません。私が学んだ最も重要なことは論理以上に「想い/気持ち」が重要だということです。私は人を動かすために真に必要なのは、「現状を本気で変えたい」「イベントを無事に成功させたい」など取り組みに対する強い気持ちです。私自身、この強い気持ちを持ったSYVPメンバーに良い刺激を受けた一人でもあります。SYVPの取り組みに対して強い想いを持つことで、周囲の人の心を動かし、そして巻き込むことができた結果、集客0人の状態から人を集め、イベントの成功にまでつながったのだと考えています。 

想いや気持ちは、今まで知らなかった人だけでなく、興味のない人をも変えてしまう力を持っていることを体感し、学びました。論理ももちろん重要ですが、強い思い/気持ちを持ち、伝え、広げることで社会に未だ存在する負を改善していきたいと思います。

「1+1=3のチームを 目指して」

藤本涼佑(5期生)

一年間私はMUSUBUリーダーとして活動してきました。これまでの人生において人の上に立つことが少なかったので新たな挑戦でした。その中で私はSYVPの活動を通してチーム力の偉大さを学びました。 

MUSUBUに向けて4月から始動しましたが、夏休みに入りゼミで集まる機会も少なくなり、ばらばらになっていきました。そこでチームについて見つめ直しました。例えば、各企画の担当者が集客についてまで抱え込んでいたという状況が生まれていたので、ここまでMUSUBUに向けて何をすればよいのか明確になっていなかったTODOKERUチームに中心となってもらい、当日までの広報担当という役割をお願いしました。また、これまではMUSUBU当日が目標でしたが、私たちは一度も経験したことのないことに向き合っていかなければならなかったため、MUSUBUを経験されている先生や先輩方の声をもとに2週間前でしたが1日単位のガントチャートを作成し、目標を複数にし、こなしやすくしました。その経験から得たことは、MUSUBUという大きな目標に向けてメンバーが誰一人として欠けることなく、同じ方向に進むためにはメンバーひとりひとりが自分の役割を認識していること、また目の前に目標があるということが必要だと学ぶことが出来ました。自分の役割を認識しているからこそ、責任感を持つことができ、一人でできなければ周りを巻き込んで目標に向かっていけると学びました。また、目の前に目標があるという状況にするにはタスクを細分化し、大きな目標に一歩ずつ進んでいくことが大切だと学びました。リーダーという役割だからこそチームという大きな観点から一つの目標に対してアプローチするという貴重な経験をすることが出来たと感じました。 

私がリーダーという立場を経験し学んだことを、社会人になってチームの一員と立場が変わっても活かしていきたいと思います。そして自分がチームにとって何ができるかを常に意識していきたいと思います。 

「熱意の伝播」

大路悠真(5期生)

私が一年間のゼミ活動を通し学んだのは、「熱意の伝播」であった。

瓜生原研究室では、社会課題の解決を目指している。その目的達成のために、様々な方と協力し、知識や力を出し合い、活動を進めていく。それを通して私にも熱意が移ったことが、もっとも印象に残っている経験だ。 

SYVPがはじまった当初、私は本気で考えることを目的としてしまい、空回りしてしまっていた。取り組む課題に対し、当事者意識が欠けており、熱中しきれていなかった。 

しかし、月日が流れ、ゼミを通し大人と接する機会が次第に増えていった。彼らは抱える社会課題に対し並一通りでない当事者意識を持っており、私はその熱意に少しずつ心を揺さぶられた。そして私にも、担当するサイエンスカフェに対して当事者意識のようなものが芽生えた。目的などを考える際も、共に担当する山本と朝から終電まで話し合うなど、身の入りようが明らかに変わった。関係するすべての人が満足するものを作ろうと考えていた時、私は間違いなく「本気で考えて」いた。 

表情が硬いとよく言われる私であるが、SYVPの集大成であるイベントの終了後には、周囲への感謝や自分への不甲斐なさから、号泣してしまった。それほどの熱意が自身に宿っていたことをそこで知り、自分でも驚いたほどである。 

私はSYVPで様々な人から熱意を受け取り、自分の中でそれを拡大させてきた。これから先、熱意を伝播させていく側の人間になるため、この経験を原点とし様々なことに取り組んでいきたい。 

最後に、私がここまで熱中するきっかけを作ってくださった、大人の方々やゼミ生の皆さん、そしてサイエンスカフェを最後まで一緒にやり切ってくれた山本に対して、月並みであるが感謝を伝えたい。本当にありがとうございました。 

「したい」の波及

細見あいり(4期生)

私たち4期生はそれぞれ大切にしているものがバラバラでした。サークルであったり、バイトであったり、外部の活動であったり。それは私も例外ではありませんでした。しかし、そんな私たちが今こうして一つの"チーム"になれているのは、活動をしていく中でそれぞれがSYVPで「これがしたい」や「これを吸収したい」、そういった「したい」を見つけることができたからだと思います。その気持ちの大きさは全員一緒ではありませんし、一緒である必要はありません。それでも今いるメンバーはみんな、SYVPに「したい」があります。そんなそれぞれの「したい」でできているのが、SYVPの活動です。
もちろん、初めから全員がこの「したい」を持っていたわけではありません。人の思いは伝染するもので、誰かの「したい」という思いが響き、徐々に徐々に広がって、今では全員に波及しました。これは私たちが行なっている活動でも全く同じで、思いが思いをつなぎ、広がり、さらに大きな輪になる。これが私たちの活動の基本です。こうやって広がり続けることで、社会全体が一つの"チーム"になっていく。ここが私たちSYVPが目指すGOAL、「意思表示が当たり前の社会」です。
今年は、京都府の皆さんをはじめとする多くの方々と「したい」を共有することができました。来年以降さらなる「したい」の波及を求めて、SYVPが前進し続けていくことを願っています。

「組織の一員として主体的に動く」

阿部真以(4期生)

私はこの一年間を通して組織の一員として主体的に動くことの大切さを学んだ。
第1に組織としての個人の在り方である。組織にはリーダーのようなまとめ役の人だけではなく、自分の意見を言うことができる人、協調性がある人、技術をもって活躍する人などさまざまな多様性が必要である。私は組織に属した経験が少なく自分の組織での在り方を把握できていなかったが、SYVPに属し仲間と共に活動することで自分らしさを活かした立ち位置を思考することができた。
第2に主体性の大切さについてだ。先生からの教えを受け身で学ぶよりも自分で主体的に考えた事に対してフィードバックをいただくことで思考力の向上と圧倒的な効率の良さを実感した。直接フィードバックをいただくことで、自分に足りていない部分を指摘され、より深く学ぶことができるからである。SYVPはただ学ぶ場ではなく自分達で考え、作り生み出していくものだと考える。
以上の二つを社会で働く前に学べたことは自分にとっての強みであるといえる。SYVPで学んだことをこれからの人生で活かし、さらにさまざまな事を積極的にチャレンジしていきたい。

「理論構築の重要性」

久保田将(4期生)

私はSYVPを通じて、「理論構築の重要性」を学びました。通常、学内の活動だけでは、実践的に学びを生かすことができる場がなく、理論を学んだとしても、それを生かす機会がありません。実践的に生かす経験がなければ、理論は自らの身に生かすことがなく、記憶として残るだけだと思います。しかし、SYVPの活動では、理論構築からフィールドワークを通じて、学びを実践形式で生かすことができました。

私はSYVPの組織の中で、R&Dリーダーとして、プログラミングやデザイン設計に取り組んできました。SYVPの活動では、普段の活動だけでは意識しない、デザイン設計の理論や、「アプリケーションのターゲットとして、誰を選定するのか?」を理論構築から行うことができ、研究においてはもちろん必要な、統計の知識も身につけることができました。SYVPの活動は理論→実践→フィードバックの形式で行われるので、知識を身につけるだけでなく、それを生かす場があり、最後にはフィードバックを行なって、全体の評価をすることができます。「理論構築の重要性」を常に意識しながら活動に取り組むことができました。

また、SYVPでは学生だけでなく、NPO団体の方や、京都府の方など学外の団体とも活動を行います。したがって、大きな責任が求められ、自分たちが行う活動に、客観性がなくては活動として認められません。一から理論構築を行い、大きな組織として活動することで、行動に責任感が生まれ、より大きなことを成し遂げることができました。学生が主体となって活動することで、組織の中に責任感が生まれ、活動を通じて、組織運営を学ぶことができます。組織として動くことの難しさを学ぶことで、社会に出た時にも自ら主体的に動くことのできる人間に成長することができます。

SYVPを通じて、「理論構築」のお作法を学び、組織に求められる協調性を学ぶことができました。やがて私たちは大学を卒業し、社会人として活動を開始しますが、SYVPで学んだことを生かして、社会を引っ張るリーダーとして責務を全うしていきたいと思います。この学びに感謝したい。

「ソーシャルマーケティングの社会的意義と必要性」

里深圭佑(4期生)

SYVPの一員として一年間活動し、ソーシャルマーケティングには事前の入念な計画と多くの人の協力が必要なことが分かりました。

実際に活動に参加すると、ただ一つの介入調査を行うにも、そのモデルの構築にはさまざまな資料を調べ、何度も修正を行い、結果として、多くの時間を費やさなければなりませんでした。そして、介入調査の規模が大きくなればなるほど、多くの人の協力なしには実施出来ないということも分かりました。こうした膨大な労力を必要としましたが、何かしらの「人を動かすことができた、社会に貢献することができた」という実感が得られた時、初めてこうした活動の社会的意義や必要性を本当の意味で学び理解することが出来たと感じました。

これからの人生で、特に社会人になると、多くの困難な課題に直面すると思います。しかし、SYVPの活動で学んだことを生かし、目の前の課題に取り組んでいきたいと思います。そして、将来的には、社会に貢献できる人材へと成長したいと思います。

「考え抜く力」

金健一(4期生)

今回SYVPを通して学んだことは「考え抜く力」です。活動全般を通して痛感したことは、すべての活動に「答えがない」ことです。以前までは、TVでのクイズ番組や学校のテストなど答えのある問いばかりに回答してきました。答えのないSYVPの活動は終始不安が付きまとい、挫折も何度も味わいました。しかしそこで立ち止まることもありましたが、自分なりに考え続けた結果、次の困難な課題に対しても諦めることなく、「考える」行為が習慣化していきました。その結果、できないと思っていたことが考え続け、答えを探し続けることによってできるようになり喜びへと変わっていくことを実感出来ました。また考える時に重要な要素となってくる根拠は、自身の主張をより後押しし、確かなものである実感を与えてくれました。ソーシャルマーケティングにおいてもエビデンスベース、つまり理論に基づいた根拠でなければそれは単なる意見となり、また組織としてチームの納得を得るための主張はエビデンスベースでなければ、論理的に考えられておらず受け入れ難いものとなってしまうことも学ぶことができました。これらの学びはこれからの社会生活の大きな財産となることを予感しています。

「“伝わり動かす”想いの中にあるもの」

藤本実佑(4期生)

想いは人を動かす。私は、SYVPでの活動を通して、先生やSYVPのメンバー、さらに関わった多くの方たちのさまざまな想いと接してきました。そしてその想いが伝播し、周りの人たちの行動が変わる瞬間を目の当たりにしました。人を動かす想いの中には何があるのか。それは紛れもなく、「根拠」と「熱意」でした。根拠は、時には「だから頑張ろう」と自分を鼓舞するものとなり、時には自分の想いを相手により明確に伝える手助けをするものとなると考えます。根拠を伝えることはまた、信頼の獲得にもつながります。しかし、ただ理路整然と根拠を並べるだけでは、人を動かすことまではできないと思います。熱意は、その「人を動かす」という大きな壁を越える手助けとなるものだと思います。SYVPでは、何事にも根拠と熱意を持って活動してきました。明確な根拠と、「成し遂げたい」という熱意を持って行動したからこそ、伝えたい想いがしっかりと伝わり、結果として人を動かすことができたのだと思います。

私は、SYVPでの活動の1つである園児プロジェクトを進める中で、「想いをカタチにする」ということについて何度も考えてきました。園児に想いをカタチにする嬉しさを知ってもらうにはどうすればよいかたくさん考えました。その想いがカタチとなったのが、まさにMUSUBU2018でした。想いをカタチにすることの嬉しさを私自身も肌で感じることができました。挑戦する土台を作ってくださった瓜生原先生、根拠と熱意を持って依頼した際に「素敵な企画ですね」と快く受け入れてくださった幼稚園の先生方、私が目指したあたたかい空間作りにたくさん力を貸してくれたSYVPの仲間たち、想いを込めた招待状を手に、笑顔で絵画展を楽しんでくれた園児たちとその保護者の方々。私の想いを受け取ってくださった多くの人との出会いと関わりの中で数え切れないほどの学びがありました。SYVPでの学びを忘れず、今後も「根拠」と「熱意」を持って、物事に取り組んでいきたいと思います。

「人を動かす難しさと楽しさ」

苦瓜美穂(4期生)

私は、SYVPの一年間の活動を通して人を動かす難しさと楽しさを学びました。

小学生対象プログラムを企画していく中で、「意見を発信」し、「人を動かす」経験を沢山してきました。小学生に死について考えてもらうことを通して感謝の気持ちを伝える大切さを実感してほしいという信念のもと、ここまで取り組んできました。

活動が始まった4月当初では、小学校にWSをしに行き、そこで出会った小学生をMUSUBUに招待する計画でした。しかしそう簡単にはいきませんでした。WSの受け入れを多くの小学校にお願いしましたが、カリキュラムが詰まっている、「死」の話題は非常にデリケートであり保護者からクレームが入る可能性があるなどの理由で断られたり、話も聞いてもらえず門前払いを受けたりして全ての小学校に断られました。このとき、人を動かす難しさを痛感し、とても悔しい思いをしました。

MUSUBUでのキッズティーパーティーの準備を進めていく中では、企画をただ思いつきで考えるのではなく、ソーシャルマーケティングの手法を用いて一つ一つの過程にしっかりと根拠を持たせることが「人を動かす」ことに繋がることを学びました。

「死」についてなるべく深刻になりすぎず、複雑な家庭の子供でも傷つくことなく楽しめるような内容を企画し、自作したチラシを生活習慣病予防シンポジウムやスカイフェスにて、参加者一人一人に企画の説明をしながら配りました。

MUSUBU当日まで誰が何人来るか分からず不安な日々を過ごしましたが、当日は沢山の人がチラシを手に足を運んで下さりました。涙が出るほど嬉しく、人を動かす楽しさを感じられました。

ここまでやってこられたのは決して私だけの力ではありません。瓜生原先生をはじめ、京都府の方々、ゼミ生に支えられてきたからこそ今の自分があると強く思います。

感謝の思いを伝えることの大切さを子供たちに実感してもらうことを目的に活動してきましたが、私自身が周りに感謝の気持ちを持つきっかけにもつながりました。

「組織の持つ無限の可能性」

大西崚介(4期生)

私はSYVPでの1年間の活動を通して、組織には無限の可能性があるということを学んだ。例えばSYVPのメンバーは多様性に富んでおり、それぞれが持つ個性は私に多くの可能性を与えてくれた。個性とは、例えばメンバー同士の話し合いの中で顕著になる価値観の違いや、それぞれが様々な経歴から身に付けたスキルである。それらはどれも私に無いものばかりで、憧れと「追いつきたい」という気持ちは原動力となり、私自身の成長に繋がった。また、MUSUBU2018のリーダーとしてSYVPメンバーに接していく中で、各メンバーに合ったアプローチ方法がモチベーションを高めること、そして人という資源こそが組織を円滑に動かすエネルギーとなり、組織の可能性を大きく広げられることも学んだ。MUSUBU2018が今までにない規模で実現できたのも、SYVPに”人”という資源があったからではないだろうか。そしてこれらの学びはすべて、自分の殻を破り、「MUSUBU2018リーダーになる」という挑戦を決断したことがきっかけだった。挑戦には不安も伴う。しかし、だからこそ挑戦することは楽しいのである。支えてくれる先生や仲間がいれば、ほんの一歩踏み出すことでその不安は楽しさに変わる。無限の可能性を秘めたSYVPという組織が、これからも多くのメンバーの挑戦を後押しし、人の力によって成長し続けることを願うばかりである。

「振り返りの価値」

大迫夕莉(4期生)

SYVPで、今後の人生で糧となることを学んだ。振り返るということである。

振り返るということは多くの人にとっては当たり前のことかもしれない。しかし、思い立ったらすぐ行動し、そこで満足していた私にとっては非常に重要な発見だったのである。

個人のプロジェクトにおいて、振り返ることで乗り越えられた壁がいくつもあった。例えば集客であれば、同じ訪問を繰り返し、協力を受けるどころか怒られたことがあったが、そこで、なぜ集客できないのか、行動と当時の状況を振り返った。結果、自分勝手な依頼をし続けていたことに気づき、改めたことで集客を成功させることができた。振り返りは、良かった点、悪かった点、ひとつひとつの行動を評価でき、次のステップへの肥やしになるのだ。

このように振り返る必要性は、組織においても当てはまることではないか。組織の今後の意思決定において、過去を振り返らなければ、成長どころか、何度も同じ間違いをしてしまうであろう。

今、ここに記すのに自分の過去を振り返っているわけであるが、この“行為”は私が最も苦手としていたことであった。復習の価値を軽視していたわけではないが、昔から、飽き性だと理由付けては新しいことにばかり目を向け、復習を敬遠してきたのであった。

なぜ私がこの重要性に気づいたかというと、きっかけがある。ゼミで企画したイベントの経費を伺った際のことである。そこで自己の無意識下で多くの費用がかかっていることを知り、内省したと同時に、その企画の背景には、たくさんの人の協力があったことに、気が付いたのである。振り返ることで、その時見えなかった思いやりや協力に気づき、感謝することができたのだ。要するに、振り返ることは主体(自分・組織)の成長だけでなく、周りの人への感謝にも必要だ、と理解したのである。

こうして振り返った時、SYVPでは挑戦の機会と同じくらい、たくさん振り返る機会をいただけていたことに気づく。Facebook投稿や授業内発表、学会の機会など。SYVPのメンバー全員が、一年前から驚くほど成長していると感じるのは、挑戦だけでなく、振り返りも真剣に取り組んだからではないかと考える。個の成長だけでなく、組織も一年前より大きく成長した。SYVPで学んだ「振り返り」の重要性を忘れず、周りの人に感謝し、成長していきたいと思う。

「人の行動を変えるという行動の価値」

竹内諒典(4期生)

私がSYVPにおいて学んだことは、「人の行動を変えるという行動の価値」です。それはSYVPを通して、私自身の行動が変わったことが関係しています。私は、幼少期から人を信頼することが難しく、自分一人で全ての活動をしていました。そのため、SYVPに所属した当初も、先生を初めとした仲間を信頼できず、MY STORY FESを初めとするSYVPの活動に暗中模索していました。

しかし、活動の中で、独りでは何もできないということに気づかされました。私たちのテーマとしている「臓器提供の意思表示」は、私が独りで行動しても、本当の意味で社会を変えることはできないのだと。そこから私は、自分独りで行動したいという意識から、この目標を、今の課題を達成するためにどうすればいいかを考え、そのために動くことができるようになったと感じます。その気づきを与えてくれたのは、私に関わり続けてくれた仲間の存在に他ありません。

人の意識や行動を変えるのは困難です。実際に、私という個人の意識を変えるのに約1年の時間を要しました。SYVPが挑戦しているのは、数え切れないほどの人間の行動を変えるということです。しかし、その困難さの反面に大きな価値あることだと言えると思います。実際、私にとってこのSYVPで費やした時間は、何者にも変えがたい時間であり、価値になっています。私はこの経験を生かし、人の行動を望ましい方向に変化させられるような人間であり続けたいです。

「論理ではなく感情を動かすマネージメント」

大西陸(4期生)

私は大学3年次に商学部に転学部してきて、本ゼミに参加させて頂き、多くのイベントに関わらせてもらったり、様々な理論を学んだりしてきました。その中で、論理的思考の重要さを実感しました。相手からの共感を得るときや自分の考えを伝え、行動してもらうためには、言動を一致させるだけでなく、なぜその行動、活動を行わなければいけないか、相手に「なるほど!」と納得してもらうために論理的思考は必要不可欠です。しかし、本ゼミでイベントごとに感じたのは論理だけではなく「現状を本気で変えたい」「どうにかしたい」という強い気持ちです。強い気持ちを持ち続けることができたからこそ、周囲の人の心を動かし、巻き込むことができ、今までにない規模のイベントの成功に繋がったのだと考えています。また、自分から伝えたメンバーは周りを変えただけでなく、自分自身も変えることにも成功していたように思います。

強い気持ちというのは、今まで知らなかったり、興味のなかった人をも変えてしまう力を持っていると考えます。強い気持ちを持って諦めず伝え続けることによって、社会をより良い方向に変えて行きたいです。

「意思(おもい)のリレー」

松浦巧真(4期生)

 「人の心は移ろいやすいが、人の心ほどまた強固なものはない」これは京セラ株式会社の創立者である稲盛和夫名誉会長の言葉です。SYVP活動当初は、私自身この活動に当事者意識を持つことができませんでした。「片手間で怒られない程度にこなしていればいい」本気でそう考えていました。

 しかし、本気で「日本の移植医療の現状を打破したい」という瓜生原先生の想いが、知らず知らず私やメンバーを動かし、多くのことを成し遂げてきました。その中で医療関係者や患者の方々に触れ合っていき、感謝の言葉をいただくと、「もっとやろう」という気持ちになりました。それに伴って、今までにない数多くの試みを今年度も続けられたと思います。

「本気でやりたい」「何としても達成する」という先生の熱意が、私も含めた今年度のメンバーの心を動かしたと思いますし、それによる我々の行動がさらに関係者の方々を動かしていく「意思(おもい)のリレー」を実感することができました。

私はSYVPの活動で「確かな熱意に裏打ちされた主体的な行動が周囲の人々を動かす」ことを学びました。

「想いを行動に変えること」

上野夏生(4期生)

 私がSYVPでの活動を通して学んだことは、「想いを行動に変えること」の大切さです。「より良い社会をつくる貢献をしたい」「困っている人を助けたい」といった私たち人間がもつやさしい想いは、胸に秘めているだけでは社会は何も変わりません。その想いを行動に変えてはじめて、その熱意は人を動かし、社会をより良い方向へと動かしてゆくのです。SYVPでは、理論を学ぶだけではなく、それを実践に変え積極的に社会に関わってきました。社会に関わることは勇気が必要ですし、人の意識や行動を変えることは一筋縄ではいかないことが多かったですが、新たに支援してくださる人や共に活動する仲間と出会うことができたこと、そして新たな気づきや発見を得ることができたことは全て、行動に変えてきたからであるということを、SYVPで活動し私は気づくことができました。社会には、多様な社会課題が存在し、そのしわよせを被っている人が多くいます。それらの課題に向き合い「誰かのために自分ができること」に勇気をもって挑戦すること、そして他者の挑戦には、自分の力を出し惜しみすることなく支えてあげることが、なにより大切だと私は考えます。誰かを想うやさしい気持ちがつながるより良い社会が実現するよう、これからも自分ができることから挑戦を続けてゆきます。

「みんながいて自分がいた」

渡辺夏乃華(4期生)

この一年間、とにかく怒涛の日々であった。向き合わなければならない課題に常にぶつかっていた。部活では身体をフルに使い、SYVPでは頭が回らなくなるまで考え抜いた。これが私の大学3回生のすべてである。私はSYVPを通して多くの方と出会うことで私たちの活動することの意義について理解することができた。それは「SYVPだからこそできること」というのが答えであった。私たち学生にしかできないこと、学生だからこそできること、やるべきこと。私たちのやってきたことにはすべて意味があり、社会に価値のあることであったと成し遂げて初めて気づいた。

SYVPで活動していく中で、多くの困難に誰もが直面したが、私たちは全員で乗り越えてきた。同期の喜んでいる顔、もがいている顔、輝いている顔、すべての顔を知っている。だからこそ、みんなを裏切れないし信頼がなによりも厚い。自分だけでは1にも満たないようなことも、みんながいて10にも100にもさせてくれた。SYVPで得たものは同志であると誇りをもって言える。

「絆と自信」

劉 韶娟(4期生)

約1年間にわたって行ってきた研究をMUSUBU2018という形として成功させることができた充実した1年でした。2018年の春学期には自分がSYVPという組織でできることは何だろうとすごく迷ったこともありました。しかし、瓜生原先生との面談や4期生と話し合う中で自分もこの組織に必要な人であることがわかりました。そして、今でもなぜ瓜生原研究室を選択したか、なぜSYVPのメンバーになりたかったか、その理由を考えてみるとやはり胸が熱くなります。私は社会貢献をしたいという大きな理由よりも自分ができることから社会に還元したい、自分が起こした小さな行動が何かで社会に役立ったらいいなという気持ちでこのSYVPに入りたいと思いました。4期の皆んなは語ってみるとそれぞれSYVPへの思いがあり、それを聞いていつも刺激を受けることが出来ました。個性が強いSYVPの4期生でありますが、だからこそ年代別プロジェクトやクラウドファンディングのようなチャレンジもできたと思っています。このようなメンバーに囲まれることで社会に出る前にコミュニケーションをとる方法や仕事の進み方などを学ぶことが出来ました。また、組織としてではなく、一人で自分の研究テーマを持ち、精一杯考えて研究発表会の準備をしたことも忘れられません。最初は一人でどうすればいいだろうと心配ばかりしていましたが、どんどん考える力を身につけ、最後まで頑張れたと思います。2年生の時はチームとして、3年生は組織として、色々体験できて充実した1年半だと思います。2月の研究発表会が終わると卒業論文で個人としてタスクを行うことが多くなると思いますが、それもまた一つの学びとして楽しみたいと思います。

「社会や周囲からの認められ方」

松野貴典(4期生)

私がSYVPを通して学んだことは「社会や周囲からの認められ方」です。これまでの常識や先例に従わず、しかし本質的かつ大きな影響を及ぼしうる言動は、時に異端として見なされ、排除されます。人間は無意識の秩序に従って自己正当化をしてしまうものなのでこれは仕方ないことですが、往々にしてその本質的かつ大きな影響を及ぼしうる言動には社会を良い方向に変革しうる大きな価値があります。この大きな価値を、排除されない形でいかにインパクトを持たせながら自然に浸透させるかが重要になります。浸透した先には、社会の変革や人々の行動変容があります。SYVPでは、個人としても利害関係者を巻き込みながら大きな価値を浸透させる機会を提供してもらい、またチームとして対社会に実装する場を生み出すことができました。これは私にとってとても貴重な経験となり、ひとつの大きな財産です。

「想いを伝えるコミュニケーション」

波多野光(4期生)

コミュニケーションとは、「社会生活を営む人間が、言語・文字・身振りなどを媒介として互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと」。これは私たち人間が人と関わりあい、ともに生きていくために必要不可欠な行動です。私は生まれてからこれまで、この1年間ほど「コミュニケーション」という行動を意識したことはありません。それほどに、たくさんの人と関わりあい、言葉を交わし、気持ちを交わした1年でした。特に、普通の大学生活を送っていては関わることのなかったであろう京都府の方々、京腎協の方々など様々な団体の社会人の方々とのコミュニケーションは、非常に大きな学びとなりました。SYVPメンバーの一員として社会と関わるときには、大きな責任も伴います。その責任感は想いに宿り、言動に宿り、私と各団体の方々とのコミュニケーションを円滑にするために重要な要素となりました。また、この1年間たくさんの想いを共有したSYVPメンバーとのコミュニケーションも、ひとつひとつが大切な思い出、学びとして記憶に残っています。活動を始めた4月、いったいメンバーのうち何人が同じ目標を持ち、同じ方向を向くことができていたでしょうか。きっと、あの時はみんなバラバラの方向を向いていたはずです。そんなバラバラだったメンバーがなぜ、半年後の10月には一丸となって"MUSUBU2018"をやり遂げることができたのか。そこには、それぞれの強い想いの込もったコミュニケーションがあったと思います。ただの意思伝達ではない、「想いを伝える」ために生み出されたコミュニケーションが、私たちの活動の根底にはあったのです。SYVPで学んだこの能力を、よりよい社会の実現に役立てることが、私の次の目標です。

「チーム力の大切さ」

大岩蒼汰(4期生)

 私はこの1年間SYVPの一員として活動してきた中で、学んだことは数え切れないほどあり、組織としても自分自身としても常に成長し続けることができたと言える時間になったと心から思っています。多くの学んだことの中で特に一つ挙げるとするならば、それは「チーム力の大切さ」です。

SYVPを終えた今でも「個」の力はもちろん大事だと思っています。しかしこの1年間SYVPのメンバーたちとMy Story FesやGreen Pride Fesなど社会に対して価値を生み出すという大きなことに挑戦する中で、個の能力だけでは到底成し遂げられないようなことであってもそれぞれの個の力を掛け合わせたチームの力をもってすれば達成できるということを強く実感しました。ゲシュタルトの言葉を借りるとするならば、私が感じたのは「全体は部分の総和ではない」ということです。それぞれのメンバーの個性をどう掛け合わせていくか、これによって発揮される力や得られる結果が大きく違ってくることがチームとして活動することに関しての難しさであり、面白さであると感じました。個々の能力に富んだ多様性のあるメンバーで構成されたSYVPだからこそ、その個人の能力を「チーム力」に生かす大切さを学ぶことができました。

 SYVPとして活動したこの1年間は今までの人生、そしてこれからの人生の中でも自分にとってかけがえのない濃密な時間であると胸を張って言えます。これからも私は「個の力」を高めながらも、所属するチームに貢献すべく「チーム力」の大切さを意識していきたいと思います。

「やってみる!の重要さ」

門口幹(4期生)

私はこの一年間を通して実際にやってみることの大切さを学びました。大学生活の中でSYVP活動(ゼミ活動)=インプットだと考えており、知識や理論を学ぶことがメインで、アウトプットつまり実践は会社や組織に属するようになってからすることだと思っていました。しかし、研究活動を通して、みんなが理論を立てた後に実際に実践することで成長し頼もしくなっていく姿を目の当たりにしました。この経験は今までの自分の考え方を大きく変える出来事であったと同時に、知識・理論といったインプットは実践することで初めて自分の血肉になることを痛感しました。実際にやってみることは想像以上に難しく、何度も挫折しそうになりました。ですが、SYVPメンバーみんなに支えられたことによって続けることができました。実践とは苦しいことだけでなく、諦めない気持ちや継続力と共にインプットしたものをどうカタチにするのかといった実現力を成長させてくれました。この1年間の活動を通して学んだ実際にやってみる!というマインドを忘れずに、インプット→アウトプットのサイクルを心掛けて活動していきたいです。

「和衷協同」

西辻実加(4期生)

私がSYVPで学んだことは、地道な努力と仲間の大切さです。

幼いころから何事もこつこつと地道に続けていくということを徹底してきたのですが、先が見えないことの不安、本当に自分のやっていることに意味があるのか、時々どうしようもない焦燥感に駆られる時があります。社会への貢献として具体的にどうすればいいのか、この瓜生原研究室に所属して初めて考えるようになりましたし、まさにSYVPでの活動は未知のものばかりで、自分たちで模索していくほかありませんでした。自分たちが考えていた着地点に落ち着かないことなんてほとんどでしたし、わからない、未知であるということがとても怖かったこともあります。そういう時、私はよく志を同じくするSYVPの仲間に支えられてきました。一緒に答えを探して、一緒に悩み、一緒に壁にぶつかって、乗り越えてきました。私一人ではきっと乗り越えられなかったと思います。SYVPという組織で、みんなとともに活動できたことをとても嬉しく、また誇りに思います。そして、移植医療の抱える社会問題に1年を通して目を向けてきて、そこで学んできたことはきっと、ほかの社会問題にも活かせるものがあると確信しています。

これからも大変なことや辛いと思うことはあると思います。その度にこのSYVPで過ごしたかけがえのない1年間を思い出し、SYVPで培った志を胸に、一つ一つこつこつと乗り越えていきたいと思います。

「超える楽しさ」

橋本侑介(3期生)

私がSYVPを通して学んだことは「超える楽しさ」です。SYVPで一年間活動してきて、能力的な部分で言えば、例えば人を説得する手法、理論的思考、資料の作り方など様々なスキルを身に着けることができました。しかしながらそれらの根底にあったのは常に、今の状態を超えていく楽しさでした。今までできなかったことを、理論を学び、実践と修正を繰り返すことで、できるようになっていくということは困難なことですが、同時にとても楽しいものだと気づきました。そして自分自身を超えるには、常に100%以上を目指さなければならいということにも気づかされ、成長することに妥協なく取り組めたと思います。

 自分自身を超えることだけでなく、直面する様々な問題を乗り越えていくということも、自身にとっては大きな経験になったと思います。無理難題のような問題に直面する中で、「それでも」と挑戦し続けることができたのは、一重に乗り越えるということが楽しいと思えたからです。特に今年は自分たちだけで何かを行うことの方が少なく、常に関連団体の皆様との関係や、できることできないことを考えながら作り上げていかなければなりませんでした。常に複数の要望が存在し、それらを満たしていくことを考えることは簡単なことではないと実感するとともに、だからこそやりがいがあると感じることができたのです。関連する団体が多ければ多いほど、皆で構築していくことが難しい分、何かを達成できたときに生み出される「価値」というものはより大きくなると思います。結果として新しい価値を持った企画や概念を生み出すことができましたが、それらを達成できたのも、たくさんの問題に対して否定的になるのではなく、むしろ「乗り越えてやろう、解決できればとても楽しそうだ」と考えることができたからです。そして「超える楽しさ」を身に着けることができたのは、常に自分の最高のパフォーマンスを期待されるSYVPで活動したからこそ学べることができたとも思います。

 じぶんを乗り越える、複雑で難解な問題を乗り越える、そして相手の期待を乗り越える、こういった楽しさを私は一年間の活動の中で見出すことができました。

困難な状況だからこそ、否定的にならずに楽しまなければならない。これが私の行動原理としてこの一年間で学んだことの根本にあるものだと思います。

「人の想いで人は動く」

新井奈那(3期生)

人の想いで人は変わり、行動する。こういった瞬間を、私はこの一年間で何度も見てきました。初めに、私たち学生は、先生の想いによってこの研究に関心を持ち活動を行ってきたと言えます。活動当初は当事者意識を持ちきれなかった移植医療や臓器提供啓発ですが、先生の「移植医療の現状を変えたい」という強い想いを受け取り気がつけば多くのイベントを実施しました。イベントを通じ、医療関係者や患者の方々といった当事者の生の声を聞き、想いを感じることで私たちの活動はさらに意味のあるものへ成長してきました。また、患者さんの中には企業や周りの方々を巻き込み、今までにないイベントを企画するなど、想いによって人を動かし新たな価値を生み出される方もいらっしゃいます。

他方、私はメンバー間でのコミュニケーションにおいてもこれを感じてきました。ただ淡々とやるべきことを各自でこなすだけでは、それ以上の相乗効果は生まれません。「本気でこれを変えたい」「どうにかしたい」という強い想いを持ち、それを周囲に伝えたメンバーは、周囲の力を引き出し行動を変え、自身さえ変わっていきました。

想いとは、水が高い所から低い所へ下っていくように、強い者から低い者へ伝播していくものなのかもしれません。周囲の想いの低さに愕然とするのではなく、諦めず伝え続け行動し続けることこそが社会を変えると私は信じています。

「根拠の大切さ」

中農未祐(3期生)

私は一年間の研究活動を通して、根拠を示すことの大切さを学んだ。意思表示行動をテーマに、人の心を動かし、行動変容を促す研究をする中で一番難しかったのは目に見えない人の心の変化を数字など見える形で表すということだ。この目に見える形で見えないものを表すことも根拠を示すことに繋がっているのだと感じた。本研究活動を行うまでは、人の心を動かすのは理論よりも人の情熱だと心のどこかでずっと思っていた。しかし、根拠のない想像で学生が話すだけでは多くの人々は何も興味を示さないし、行動を変えようとしない。また、研究においてどのような取り組みをしてどのような成果が得られたか、何が足りなかったのかということがはっきりと見える形で示せなければその場しのぎで終わってしまい、次につなげることもできない。成長には目に見える形で理解すること、つまり根拠に基づく行動が大切なのだ。

また、広報として活動の話をするときも「提供する・しないを問わず、臓器提供の意思表示をする」ということがなぜ大切で何のためにやっているのかという根拠を聞かれることが多かった。広報は特に人の想いやキャッチ―な言葉で人にアピールするものという勝手なイメージがあった私にとっては新しい発見であった。確かに人が物事に興味を示すきっかけは周りの人の些細な一言や人の想いに触れた時かもしれない。しかし、多くの人は自分の中でやらなければならないという理由を見つけない限り、新しいことを始めたり、行動を変えたりしようという大きな行動にはつながらない。私自身の今までの行動を振り返っても長く続けていることや尽力したことは自分の中で何かしらの理由があってやっていることが多い。だからこそ、私はこれからも根拠を大切にしていきたい。

「思考の積み重ね」

前井厚毅(3期生)

あらゆる活動や企画が思考の積み重ねによって成り立っていることを、1年間を通して実感しました。1年間ソーシャルマーケティングの理論というものに人一倍手を焼いてきました。ただその中で、様々な事例について学んだりSYVPの活動に触れることで、突拍子もない発想や独りよがりな考えではなく、目標の達成のために必要なプロセスを、論理的思考を少しずつ積み重ねることによって進め、1つのプロジェクトやイベントを完成させているのだということを納得することができました。こうした研究活動で培った思考は、日々何かしらの課題を解決しようとする中で非常に心強い武器となってきました。これを意識し始めると研究などとは関係ないことであっても、例えば「人を感動させる、心揺さぶるものをつくる」という一見ロジックとは対極にあるような企画に対してでも、一貫した論理的思考をもってアプローチすることでバランスのとれたものとして成立していると実感することが非常に多くなりました。強烈なメッセージや人の行動を変えてしまうようなイベント、そういった人の心の動きや行動のトリガーになっているものは、本研究活動で学んだ論理的な思考、そしてその積み重ねに基づいた戦略が根底にあるのだと思います。

「自分を知ったこと」

高木麻衣(3期生)

SYVPを通して学んだことは協同して働くことの大切さである。活動を振り返ると、活動を完全に一人で成し遂げたことがなかったなと感じる。何事を行うにしても相談等人に手伝ってもらい、また自ら手伝いという持ちつ持たれつの関係であった。今までは人に相談しつつもある程度一人で出来るだろうと自分の能力を過信していたが、この一年の活動を通して一人では出来ることは限られていて、協働を行い助け合うことを行う方が自分にはなかったアイデアや知識を得ることが出来ると実感した。なので、これからは組織から求められている自分の役割を理解し、また人に相談して協働していき、互いに高めあっていき、組織として最高の結果を残すことが出来るように努めたい。 

「続けることの大切さ」

栗栖崇(3期生)

私は一年間理論チームとして活動をしてきました。その中で、「続けることの大切さ」と「理論とは何か」を学ぶことが出来ました。人の行動変容を促す取り組みを外部の活動でもしていますが、人の行動を変容させることは容易ではないです。その人にはその人のバックグラウンドがあって染み付いた価値観があるからです。変容を促すために画一的な介入を行ったとしても、予測通りに変容するのは一部でしょう。

もし、より多くの人の行動変容を促したいのであれば、それぞれに最適化した介入を行う必要があると思います。一様に人を分類することは出来ず、対象とする一人ひとりの背景までを理解して介入方法を模索する必要があるのです。こうだろうと信じていたことが覆されるかもしれません。

ただ、模索し続ければ違った視点で物事が見えてきて、新たな仮説を立て検証を繰り返すことにより、より多くの行動変容を促す方法を見つけることが出来るのです。仮説を立てて、何度も検証実験を行うSYVPの研究を通して、仮説と検証を繰り返すことの大切さと難しさ、実行をし続けることの大切さを学びました。また、理論チームとして活動をする中で「理論とは何か」を理解することが出来ました。当初、理論を活用するという認識はありませんでした。理論は理論、研究は研究と割り切っていたのです。

しかし、理論を学んでいくと研究に応用できるものも多く、研究のスピード感を高める重要な役割を担うという認識に変わりました。理論を学ぶことで、仮説をより精度の高いものに出来るし、検証方法も全部1から考える必要はなくなる。目の前の事実を見ているだけでは、見えてこないものもあります。事実の中には、概念があり理論があるはずなので、理論を通して整理をすることは理想の実現に近づく大きな力になると感じました。今後ともこれらの学びを活かし行動を続けたいと思っています。

「“当たり前”を見つめなおす力」

山田奈緒子(3期生)

SYVPでの活動を通して、普段何気なく使っている“当たり前”という言葉に対する考えががらりと変わりました。

第一に、研究に関して。SYVPでは理論に基づいた仮説検証型のリサーチを行ってきました。研究においては、自分の主観的な考えで仮説を導き出すのではなく客観的な証拠から仮説を導き出す必要があります。自分の中の“当たり前”を客観的に示さなければなりません。その過程で、自分の“当たり前”が実は全く当たり前ではなかった気づかされる時もあります。自分の中の“当たり前”を突き詰め、疑い、とことん考え抜き、客観的に示すことを学びました。

第二に、私たちの活動に関して。SYVPの行っている活動は、到底一団体の力でなしえることはできません。京都府をはじめ多方面で多くの方に支えられて、今の活動があります。この多くの支えは“当たり前”ではなく、先生や先輩によって積み上げられた活動の結果であり臓器提供にまつわる問題意識を持つ人の熱い想いの結果です。支えていただいたすべての団体、先生、先輩方に感謝の気持ちを忘れずに活動することの大切さを学びました。

第三に、生きるということに関して。大きなけがや病気もなく生きてきた私は、毎日を健康に暮らし、何の心配をせずとも明日を迎えることが“当たり前”だと考えていました。しかし、SYVPの活動を通して健康であること、生きていることは決して“当たり前”のことではないのだと気づかされました。だからこそ、突然起こりうる死に対して向きあう私たちの活動には意味があるのだとも気づかされました。今生きているということの素晴らしさ、私たちの活動の意義を学びました。

 最後に、SYVPの活動を通して“当たり前”に向き合うことで、客観的に考え示すこと、すべての支えに対して感謝の気持ちを持つこと、生きることの素晴らしさ、この活動の意義を学びました。今後も学びを生かし、社会へ還元していきたいです。

「論理的に考えること」

荻野聖也(3期生)

私はこの一年間の研究活動を通して、論理的に考えることの大切さを多く学んだ。臓器提供の意思表示行動を促進するというテーマにおいて、人の行動を促進する方法を考え、外部の関係者やゼミ生などに発表する機会が多くあった。その中で、理論やデータといった根拠を用いながら分かりやすく伝えることに苦労した。SYVPの活動に関わり始めたころ、人の行動は感覚による訴えで変えることができるのではないかと根拠がないまま考えていた。

しかしながら、本年度において私達が京都府や京都府立医科大学など多くの外部組織と連携しながら活動ができたことは、昨年の先輩方と先生が理論を詳細に調べたり、データを用いてながら考えたりして研究成果をしたことが要因であると感じた。なぜなら、理論やデータといった根拠を用いなければ、人々の行動を効果的に促進することができず、次の活動につなげることができない。また、周囲の人々に分かりやすく伝えることができず、巻き込むことができない。つまり、人々の行動を促進し、相手に分かりやすく伝え、共感を得るには理論やデータを用いながら論理的に考えることが欠かせない。

私は、今年度MUSUBU2017シンポジウムのリーダーを務めた。臓器提供の意思表示行動を促進する大きなイベントであり、参加者に対して何がどうして必要なのかを問われることが多くあった。人の行動は複雑であり、感覚的な考えでは行動を促進することができないため、理論やデータを用いながらより効果的な行動促進の仕掛けを考えることが重要である。また、根拠を用いながら考えを発信することで周囲を巻き込み、組織の価値を高めて、今後の活動に生かすことができると感じた。そのため、これからも私は論理的に物事を考えることを大切にし、今後の活動について取り組みたい。

「主体性」

岩崎晃生(3期生)

私はSYVPでの研究活動を通して主体性を持つことの大切さを学んだ。これまでの学びではただ先生から教えてもらったことをしっかりと聞き、理解することでじっとしていても新たな学びを得ることができていた。

しかし、明確な答えのない行動変容を促す研究を行うSYVPの活動では自ら考え行動しなければ結果を出すことに繋がらないだけでなく、何の学びも得ることができないという環境であった。SYVPの一員として活動するまでは自分には主体性が欠けていると感じたことがあまりなかったが、いざ活動し始めると今自分がやるべきことを見極めることに苦労し、やるべきことがある程度明確になったとしてもなかなか行動に移すことができないといった状態であり、自身の主体性のなさを痛感させられることとなった。

そこで私は目標までの大まかな計画を立て目標から逆算して今自分が何をすべきなのか、どういった行動を起こすべきなのかといったことをしっかりと考えること心がけるようにした。その結果、自分自身で深く考える機会が増え思考力が向上し、自身のやるべきことを明確にしたことから作業効率の向上にもつながり、より多くのタスクをこなすことができるようになった。

また1年間のSYVPでの活動において主体性を持つことを意識し続けたことでたくさんの学びを得ることができたように思う。具体的には現状を分析することの重要性、根拠を持って意見を示すことの重要性などである。そしてこれらの学びがあったからこそ論理的に物事を考える力や状況を把握し適切な判断を下す力、自分の意見を他人に分かりやすく伝える力などの能力を養うことにつながったように思う。だからこそ私はこれから社会人になった際も主体性を持って物事に取り組むことを忘れないようにしたい。 

「価値観の違いから見えてきたもの」

泉谷あかり(3期生)

この一年間の研究活動を通して、新しい価値を創造し、提供する難しさを学びました。価値とは人それぞれがこれまで生きてきた中で起こった出来事や積み上げてきた経験、身に付けた知識などを基盤とし、構築されていくためにそれぞれが違う価値観を持っていて当たり前だという考えを持っていました。しかし、研究活動を進めて行く中で、それぞれ違う価値観を持つ人々の意識や行動に変化をもたらすために、新たな価値を創造するという難題に何度も頭を抱えました。ですが私は同時にワクワクもしていました。なぜなら、人の行動や言葉には、ある人にとって生き方でさえも変える力があるのだと気づくことができたからです。自分自身にとって新しいこと、考えになかったことに価値を感じるのは、一人では決して感じることはできません。自分以外の他者の存在があって初めて気づかされるものなのです。客観的な考えを持つ人、抜群な行動力を持つ人、自分の生き方にこだわりを持つ人。その他にもこの一年の研究活動を通して多くの人々と出会い、刺激を受けました。私にとって「人とのつながり」を持ち、大切にすることが新しい価値の創造することに直結していることだと身をもって感じています。ここで学んだこと、身に付けたことを今とこれからの社会のために、自分自身の生きる力としてあらゆるものに挑戦していきたいと思います。

「理論を重んじる心~NO 理論 NO 実践~」

森優太(3期生)

私がSYVPにおける1年間の研究活動を通して学んだのは、理論の重要性だ。自分が良かれと思ってした行動でも、それが理論に基づいていなければ、その行動の結果は殆どの場合、失敗に終わる。また、その行動の結果を他人に説明する場合でも、思いつきではなく理論に基づく行動であるなら、直感的な、感覚的な説明ではなく、論理的な説明をすることができ、相手を納得させやすくなる。理論とは、先人たちが、複雑な現実を理解するために膨大な知識と思考、実践によって現実を単純化したものであり、なにをする場合にも、まずその分野の理論を理解することが、回り道のようで実は近道なのだと学んだ。具体的には、現代では、統計分析自体は、データをソフトにいれることで、統計理論の理解がなくとも分析結果は出てしまう。しかし、統計の理論を学ばなければ、そもそもどの分析が適切かを判断することが難しいし、出てきた結果の解釈も誤ってしまうということを実感した。また、SYVPのいろいろな活動についても、その分野の本や文献をもっと読み、理論を学んでから取り組めばもっと良い結果になりえただろうと今振り返っても思う。研究においてはもちろん先行研究調査は非常に重要だが、それ以外の日常の活動でも、まず理論に当たることが重要だと学んだ。

「相手のことを知り、考え、行動する」

八木利文(3期生)

私はSYVPとして活動し、ある移植を受けられた方のお話をお聞きするまでは、臓器提供について考えたとき、レシピエントの方は苦しめられてきた病気から少しでも解放され、喜び、ドナーのご家族はみんな悲しんでいるように思っていました。しかし実際にはその逆で、レシピエントの方は、本当にそのドナーの方から臓器を受け取って良かったのかと悩み、ドナーのご家族は、臓器提供をしたことを誇りに思い、臓器提供を受けた人に感謝さえ感じていることがあるということを知りました。もし、ドナーやその家族の方々が思っていることを知らなければ、悩み続けていたかもしれない。この講演によって、それまで自分が思っていた以上に、“相手のことを知る“ということは重要であるように考えるようになりました。

意思表示をすることも同じだと思います。家族がお互いに、自分の思っていることを伝えることで、聞いておけばよかったという後悔が無くなります。自分と関わりのある人がどのような人かを知ることで、その人に何か配慮できることがあるかもしれません。もし、その配慮に相手が気づかなくても、その配慮がなければ、相手は不快に感じてしまうかもしれません。不快、後悔、そんなマイナスの気持ちにさせない、あるいはプラスの気持ちにするために、相手を知り、必要としていることを考え、行動することをこれからも大切にしていきたいと思います。

「根本を考える力」

中川稔基(3期生)

SYVPではMUSUBUや至誠杯に代表される研究とそれに基づく実践的な活動を行ってきました。また、それらに必要なプレゼンテーションやゼミ外の方々とのコミュニケーションなどを含めれば、多岐にわたる様々な活動を行いました。それらを通して、社会に出てからも必要となる能力をとてもたくさん学ぶことができましたが、その中でも特に私が学べてよかったと思うものは「根本を考える力」です。

 私の考える「根本を考える力」とは、「なぜ」を突き詰めて考えることです。SYVPでは様々な活動を行ってきましたが、それら全てを行うにあたって共通する必要なことは「なぜ」を考えることでした。研究をする際には現象や状況がなぜ発生しているのかを調べ、ロジックツリーなどの手法を使ってとことん考え抜きました。そうすることで物事の表面的な問題から根本の原因までをできる限り把握し、効果的な解決策を導き出しました。研究だけでなく企画立案、プレゼンテーション、資料作成など、すべてのものには「なぜそれが必要なのか」という理由がなければ相手を納得させることができず、所謂「アイデアベース」ではなく「理論ベース」で考えることが必要とされました。

 当たり前のことだと思われるこの能力ですが、意外にも発揮することが難しい力だとSYVPの活動で思い知りました。何度も考えの浅さを指摘されましたが、そのおかげでとても成長することができました。「根本を考える力」は今後一生必要とされる力だと考えています。これからもこの力を発揮し続けられるよう、SYVPでの経験を糧に生きていきたいと思います。

「試行錯誤の精神」

中山健太郎(3期生)