top of page

いのちに向き合い一歩踏み出す勇気

1日あたり約220人、年間で9万人もの方が、病院外で心停止に陥っていることをご存じでしょうか。その約7割は自宅で起こっています。

救急車の到着までの平均時間は約10分。その間に市民が心肺蘇生やAEDを使用できれば、救える命があります。

今週のゼミでは、京都大学大学院医学研究科の西山知佳先生をお迎えし、心肺蘇生に関するご講義と実技講習を行いました。



なんと、西山先生は、京都大学において毎年約3,000人の新入生に心肺蘇生の講習を行っておられ、2015年からの累計で2万7千人以上にのぼるそうです!


実は、西山先生とは、2013年、京都大学の同じ研究室で、背中合わせで勤務していました。

当時ともに立ち上げたのが、『誰かのためにプロジェクト』。彼女は心肺蘇生、私は臓器提供の意思表示をテーマに、市民の行動変容を目指すものでした。

私が同志社に移ったことで終わってしまいましたが、12年の時を経て、ふたたび再開できたことに、深い感慨を覚えました。



ゼミ生たちは「腕が疲れた〜」と言いながらも、真剣な表情で実技に取り組み、「自分の腕で命を救える」可能性を体感していました。


講習の最後、あるゼミ生が勇気を出して発言してくれました。

4月末におじいさまが突然心停止されたばかりだったそうで、涙をこらえながら、「私たちの身の回りでもいつ起こるかわからない。自分ゴトとして考え、万が一の時行動してほしい」と話してくれました。癒えぬ痛みの中でのどれだけの勇気が必要だったか。その言葉はゼミ生たちの心に深く刺さり、自然と拍手が沸き起こりました。

また、彼女は、「やるのが怖いし知識がないからできないという感情ではなく、自分の手で目の前に救える命があるから勇気を出してやらないといけないんだという感情になりました。大切な人を守るために、より多くの人が長く生きるために自分ができることはないのかと改めて深く考えるようになりました。」と感想を綴っていました。


とても心に残る時間でした。

西山先生(ちかちゃん)、本当にありがとうございました。


#瓜生原ゼミ

#瓜生原葉子研究室

#医療のエコ活動

#一歩踏み出す勇気

Yorumlar


bottom of page