Yoko Uryuhara's Social Marketing lab.
瓜生原葉子研究室
Research
社会課題の解決に資する利他的・長期的な研究を志しています。
一つ一つの事象に真摯に向き合い、先入観をもたず謙虚に探究する心を忘れずに歩んでまいります。
「海外にいかなくても移植を受けられる社会をつくってください」-1990年の初夏の神戸,ブリスベンで肝移植を受けた1歳男児のお父様の言葉,そしてギュッと握りしめられた手にこめられたお父様の思いを叶えたいとの思いが,私が研究者を志した原点でした。 「必要な人が必要な時に臓器移植を受けられる社会」を構築したいとの強い思いは消えず,その実現に向けて,40歳で経営学の門戸を叩き,43歳で製薬企業を退職し、研究者に転向しました。 決して容易な道ではありませんでした。 ひとり一人が問題に向き合い,意思決定や意思表示行動を起こすことが,解決の第一歩であると信じています。 この行動変容を促すことを通して,長年日本が抱えてきた問題の解決につなげ,微力ながら社会に貢献したいのです。 一連の研究を生涯かけて行い,28年前の約束を果たし,少しでも多くの救える命を救いたい。そして、移植に限らず様々な問題で困っている人を、解決法を研究することによって救いたい。 ―それが,私の研究に対する想いです。
①ソーシャルマーケティングによる社会課題解決 •臓器提供意思表示に関する行動変容メカニズムの解明と実装 •高関与型向社会的行動の説明モデルの構築 ②科学技術コミュニケーション •先端医療のELSI(倫理的・法的・社会的課題)の明確化 •市民の理解を促進する手法の開発 ③移植医療の社会的基盤の確立 •移植医療の社会システム(組織構造・文化,人的資源管理)の明確化 •臓器提供に影響を及ぼす因子とその重要度の明確化 ④医療の組織イノベーション •医療専門職のプロフェッショナリズムとその醸成 •製薬企業のCSRと医師の医薬品選定 •製薬企業CSV戦略とマネジメント
経歴、書籍、学術論文、口頭発表、競争的資金、受賞歴、所属学会などは、research mapをご参照ください!