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2025年の御礼と「六十にして耳順う」


2025年は、還暦を迎えた、人生の大きな節目の一年でした。

赤を身にまとうことも多く、また厄年ということもあり、多くの(厄除けの)神社に足を運んだ一年でもありました。

この節目の年に、これまでの歩みを振り返ると同時に、新たな挑戦にも踏み出しました。



ゼミ生が還暦(お誕生日)祝いをしてくださいました。

後日、卒業生もお祝いをしてくださり、本当に嬉しかったです。

一人ひとりのおもいやりに深く感謝です。


この10年余りの研究を振り返り、「ソーシャルマーケティング」を一冊の体系書としてまとめることができました。

人々の行動変容を、上から導くのではなく、対話を通じて支え、社会的価値を共に創っていく—「思いやり」と「連帯」の心と実践を、あらためて言葉にする作業でした。

この「連帯(solidarity)」が2025年の一つのkey wordでもありました。


書籍についての秘話、書籍の内容、ご推薦の言葉、お読みくださった方の感想などは、こちらに掲載していますので、是非、ご覧ください!













研究成果を社会に広く届けることを目的として、「一般社団法人 日本ソーシャルマーケティング協会」を設立しました。

国際ソーシャルマーケティング協会(iSMA)理事長の Jeff 先生から、日本に協会を設立してソーシャルマーケティングを普及する命を受けた2018年から7年。ようやく形にすることができ、一つ肩の荷が下りた思いです。

なぜ、6月11日に設立したのか、設立までにどのような経緯があったのかについては、以下をご覧いただければ幸いです。




もっとも、組織を整え、運営していくことは容易ではなく、まだガバナンスを整えている途中で四苦八苦しております。

今後も多くの方のお力をお借りしながら進めていくことになります。

ご関心がおありの方、是非、ご参画賜りたく、どうぞお願い申し上げます(個人的にご連絡いただければ幸いです)。



ソーシャルマーケティングや社会課題解決の根幹にある「対話」を、あらためて身体で学ぶ機会として、大阪・関西万博 Dialoge Theater「いのちのあかし」に、対話者として関わりました。

これまで数百回のデプスインタビューを実施した経験があり、対話できると思っていました。でも、「10分間の対話」では全く思ったようにはいきませんでした。落ち込み、悩み、苦しみ、家に帰ってただ泣く日もありました。


60歳にして、自分がいかに「聴けていなかったか」、そして「相手と共に心を開けていなかったのか」を思い知らされる、厳しくも貴重な体験でした。



卒業証書をいただいたのは感激でした。河瀨直美監督、関係者の皆さまに深い敬意と感謝を申し上げます。「ソリダ」というステージネームはsolidarity(連帯)に由来しています。
卒業証書をいただいたのは感激でした。河瀨直美監督、関係者の皆さまに深い敬意と感謝を申し上げます。「ソリダ」というステージネームはsolidarity(連帯)に由来しています。

しかし先日、研究の一環でデプスインタビューを行った際、以前とは明らかに異なるかたちで、相手の深層に触れている自分に気づきました。

技法が変わったのではなく、自分自身の在り方が変わっていたのだと思います。


相手の言葉を引き出そうとするのではなく、そこに「居る」こと。

語られるまで待ち、語られたものを、そのまま受け取る姿勢。






「いのちのあかし」で経験した対話が、知らず知らずのうちに、自分の聴き方や向き合い方を静かに変えていたのだと、あらためて実感しました。


一年を振り返るいま、胸に浮かぶのは、 「六十にして耳順う」 という言葉です。

他者の声を、自らの正しさで測ることなく、そのまま受け止め、聴く。

対話とは、まさにこの「耳順」の積み重ねなのだと、ようやく腑に落ちました。

ソーシャルマーケティングもまた、人々に行動を「させる」技術ではなく、 耳を澄まし、理解し合い、共に選択していくための営みです。


60歳の1年は、その原点に、あらためて立ち返る年だったのかもしれません。


多くの方に支えられた、忘れ得ぬ2025年。

この場を借りて、心より感謝申し上げます。

どうぞ皆さま、良いお年をお迎えください。





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