Social Marketing

ソーシャルマーケティングに関する体系的な教育コースを、2022年度から開始いたします。

対象は、政策立案者、企業や非営利組織でSDGsの達成、社会課題の解決へのアプローチを学びたいと考えている方です。

国際ソーシャルマーケティング協会の公式トレーニングコース(日本語版)も受講できます。

お問合せは、こちらへ、お願い申し上げます。

​ソーシャルマーケティングとは?

個人や社会全体の利益のために行動を変革させること(behaviour change for greater social good)を目標として実施される「社会課題解決プログラム」を策定するための,学際的,体系的な枠組みです。ソーシャルマーケティング自体は理論ではなく、多様な分野の理論や知見を用いて学際的なアプローチを行い、心理的な変化で終らすのではなく,「行動変容(behaviour change)」にこだわることが鍵です。

(瓜生原葉子『行動科学でより良い社会をつくる』p.24)

なぜ、マーケティングという言葉が用いられるのですか?

社会に良い行動を促進するために「マーケティングの手法」を用いるからです。

なお、「マーケティングの手法」とは、対象者と行動を明確化し,行動の障壁と利点を特定し,それに対処する介入プログラムを企画・実施,測定,評価することです。

『ソーシャルマーケティング』という用語が使われ始めたのは,1971年です。

Kotler and Zaltman が「ソーシャルマーケティングとは、社会的なアイデアの受容性に影響を与えるように,製品計画,価格設定,コミュニケーション,流通,および市場調査を考慮したプログラムを設計し,実装し,コントロールすること」と、初めてその言葉の定義を行いました。

要は,消費者に「購入」という行動をとらせることを可能とする強力なビジネスツールを,逆転的発想で「社会や個人にとって良い結果を生む行動」へと変容させるために使うというのが、ソーシャルマーケティングのコンセプトです。

(瓜生原葉子『行動科学でより良い社会をつくる』p.15, 24)

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国際的な定義はあるのですか?

はい、あります。2013年夏,国際ソーシャルマーケティング協会欧州ソーシャルマーケティング協会オセアニアソーシャルマーケティング協会が統一の定義を定めました。

 

ソーシャルマーケティングは,マーケティングコンセプトと多様なアプローチを統合・開発し,より大きな社会的利益につながる個人やコミュニティの行動に影響を与えることを目指している。ソーシャルマーケティングの実践においては,倫理原則に基づき,研究,ベストプラクティス,理論,対象者と協力者の洞察を統合して,競合となる行動や適切な介入対象を明確にし,効果的,効率的,公平で持続可能な社会変革プログラムを提供することを目指す。

この定義について,より多くの人に理解を促し浸透させることが,各地域の専門家集団の使命です。アジア・日本の代表を担う「ソーシャルマーケティング研究センター」も、今後,日本にソーシャルマーケティングについて知って、実践に役立てていただけるよう、しっかりと役割を担ってまいりたいと思います。

(瓜生原葉子『行動科学でより良い社会をつくる』p.27)